「墓じまいをしたいけれど、何から始めればいいの?」
「お墓が遠くて、なかなかお墓参りに行けない……」
「子どもにお墓の管理を負担させたくない」
「この先、お墓を継ぐ人がいない」
このような理由から、墓じまいを考える方は少なくありません。

墓じまいをしたいけれど、何から始めればいいの?



墓じまいは、順番を知っておけば難しくありません。まずは全体の流れから見ていきましょう。
墓じまいとは?改葬との違い


「墓じまい」と「改葬」は、同じ意味のように使われることがありますが、厳密には少し意味が違います。
墓じまいとは、今あるお墓から遺骨を取り出し、墓石を撤去して墓地を返還することをいいます。
一方、改葬とは、今のお墓などに納められている遺骨を、別のお墓や納骨堂、永代供養墓などへ移すことです。
つまり、お墓をなくすことが「墓じまい」、遺骨のお引っ越しが「改葬」と考えるとわかりやすいでしょう。



墓じまいをするときに遺骨を別の場所へ移す場合は、「改葬」の手続きも必要になるんですよ。



墓じまいと改葬って、同じことだと思っていました!
墓じまいの流れ|9ステップ
STEP1 家族・親族で話し合う
STEP2 墓地・霊園の管理者に相談する
STEP3 新しい納骨先を決める
STEP4 墓石の撤去費用を見積もる
STEP5 改葬許可の手続きをする
STEP6 閉眼供養を行う
STEP7 遺骨を取り出す
STEP8 墓石を撤去し、墓地を返還する
STEP9 新しい納骨先へ納骨する
STEP1|家族・親族で話し合う


墓じまいを考え始めたら、まずは家族や親族と話し合いましょう。
お墓は自分だけの問題ではなく、親族がお参りしていたり、先祖代々のお墓だったりすることもあります。
「もうお墓参りをする人がいない」「遠方で管理が難しい」といった事情を説明し、できるだけ家族・親族の理解を得てから進めることが大切です。



墓じまいって、自分たちだけで決めてしまってはいけないんですね。



そうですね。あとから親族間のトラブルにならないよう、事前に相談しておくことが大切ですよ。
STEP2|墓地・霊園の管理者に相談する





まず、今のお墓がある霊園やお寺に相談すればいいんですか?



はい。墓じまいを決めたら、まず現在のお墓がある墓地・霊園の管理者に相談しましょう。



霊園によって必要な手続きや書類が違うこともあります。早めに確認しておくと安心ですよ😊
墓じまいをすることが決まったら、まず現在のお墓がある墓地・霊園の管理者に相談します。
墓地によって、墓じまいに必要な書類や手続き、墓石の撤去方法などが異なる場合があります。
また、寺院墓地の場合は、これまでお世話になったお寺へ早めに相談しておくことも大切です。後々の行き違いを防ぐためにも、いきなり手続きを進めるのではなく、まず相談するところから始めましょう。
STEP3|新しい納骨先を決める





新しい納骨先は、墓じまいをしてから決めてもいいんですか?



できれば先に決めておきましょう。改葬の手続きでは、新しい納骨先から『受入証明書』などの書類が必要になる場合があります。



遺骨の供養方法には、一般のお墓だけでなく、永代供養墓や樹木葬、納骨堂、海洋散骨など、いろいろな選択肢がありますよ😊
新しい納骨先は、墓じまいを進める前に決めておくと、その後の手続きがスムーズです。
納骨先には、一般墓のほか、永代供養墓、樹木葬、納骨堂、海洋散骨など、さまざまな選択肢があります。それぞれ費用や供養の方法、将来の管理方法などが異なります。
「お参りのしやすさ」「費用」「誰が管理していくのか」などを家族で話し合い、自分たちに合った納骨先を選びましょう。
STEP4|墓石の撤去費用を見積もる





墓石を撤去するのって、どのくらい費用がかかるんですか?



費用は、お墓の広さや墓石の大きさ、工事のしやすさなどによって変わります。まずは石材店に見積もりをお願いしましょう。



霊園によっては、工事を依頼できる石材店が決まっている場合もあります。先に管理者へ確認しておくと安心ですよ😊
墓石の撤去費用は、お墓の広さや墓石の大きさ、墓地の場所、重機が入れるかどうかなどによって変わります。
そのため、まずは石材店に現地を確認してもらい、見積もりを取るようにしましょう。
また、霊園や墓地によっては、工事を依頼できる石材店が指定されている場合があります。自分で石材店を探す前に、墓地・霊園の管理者へ確認しておくと安心です。
見積もりをもらったら、「墓石の撤去」「運搬・処分」「墓地を更地に戻す工事」など、どこまで費用に含まれているのかも確認しておきましょう。
STEP5|改葬許可の手続きをする





改葬許可って、どこでもらえばいいんですか?



今のお墓がある市区町村へ申請します。現在の墓地の管理者から埋蔵証明をもらい、改葬許可申請書を提出するのが一般的です。



自治体によって必要書類や申請方法が少し違うことがあるので、先に役所のホームページや窓口で確認しておくと安心ですよ😊
改葬する場合、現在の遺骨がある場所の市区町村で「改葬許可」を受ける必要があります。改葬には市町村長の許可が必要とされています。 厚生労働省
一般的には、まず現在のお墓がある市区町村で「改葬許可申請書」を入手し、今のお墓の管理者から「埋蔵証明」を受けます。そのうえで申請し、「改葬許可証」を受け取ります。 横浜市
自治体によって必要書類や申請方法が異なる場合があるため、手続きを始める前に役所や公式サイトで確認しておくと安心です。新しい墓地へ納骨するときには、この「改葬許可証」が必要になります。
STEP6|閉眼供養を行う





墓じまいをするときは、必ず閉眼供養をしないといけないんですか?



閉眼供養は法律で義務づけられているものではありません。宗派や寺院、ご家族の考え方によって行うかどうかが異なりますよ。



霊園でも、僧侶に読経をお願いしてからお骨を取り出す方は多くいらっしゃいます。希望する場合は、早めに日程を相談しておくと安心です😊
霊園によっては、僧侶の紹介に対応している場合もあります。
閉眼供養とは、お墓を移したり撤去したりする際に、僧侶に読経をお願いする供養のことです。宗派によって呼び方や考え方が異なるため、菩提寺や依頼する僧侶に確認しましょう。
閉眼供養は、墓じまいのための法律上の手続きではありません。そのため、行うかどうかは宗教・宗派やご家族の考え方によって異なります。
閉眼供養を行う場合は、お骨を取り出す日や墓石を撤去する日との予定を合わせておくと、手続きを進めやすくなります。
STEP7|遺骨を取り出す





お骨は、自分たちで取り出してもいいんですか?



お墓の構造によっては難しいこともあるので、石材店や墓地の管理者にお願いするのが一般的です。



骨壺に水がたまっていたり、長い年月で状態が変わっていることもあります。新しい納骨先へ持っていく前に、必要に応じて確認しておくと安心ですよ😊
遺骨の取り出しは、お墓の構造や納骨室の状態によって作業方法が異なります。自分で無理に行わず、石材店や墓地・霊園の管理者に相談して進めると安心です。
長い年月が経っている場合、骨壺の中に水がたまっていたり、骨壺や遺骨の状態を確認する必要があることもあります。
新しい納骨先によっては、骨壺の大きさや納骨方法に決まりがある場合もあります。移動する前に、受け入れ先へ確認しておきましょう。
STEP8|墓石を撤去し、墓地を返還する





墓石を撤去したら、それで墓じまいは終わりですか?



墓石を撤去したあとは、墓地を元の状態に戻して、管理者へ返還する必要があります。



霊園によって、返還の手続きや必要書類が決まっていることがあります。撤去工事が終わったら、管理者にも確認しておきましょう😊
墓石の撤去工事では、墓石を取り外すだけでなく、基礎部分なども撤去し、墓地を元の状態に戻します。
工事が終わったら、墓地・霊園の管理者へ返還手続きを行います。返還方法や必要書類は墓地によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
また、墓地の使用権は土地そのものを所有しているわけではないため、墓じまいをしたからといって、原則として購入時の費用が戻るものではありません。
STEP9|新しい納骨先へ納骨する





新しい納骨先へ納骨するとき、何を持っていけばいいんですか?



基本的には、遺骨と改葬許可証が必要です。ほかに必要なものは納骨先によって異なるので、事前に確認しておきましょう。



納骨日時の予約や、持ち物の確認も忘れずに😊 霊園によっては、お花やお供え物のルールが決まっていることもあります。
新しい納骨先が決まり、必要な手続きが済んだら、いよいよ納骨です。
改葬の場合は、現在のお墓がある市区町村から発行された「改葬許可証」を新しい納骨先へ提出します。
納骨の日時や必要な持ち物、当日の流れは、墓地・霊園・納骨堂などによって異なります。事前に確認し、余裕をもって準備しておきましょう。
納骨が終われば、墓じまいと改葬の一連の流れは完了です。
まとめ|墓じまいは順番に進めれば大丈夫


墓じまいは、最初は「何から始めればいいの?」と不安に感じるかもしれません。
ですが、家族・親族で話し合い、今のお墓の管理者へ相談し、新しい納骨先を決めて、必要な手続きをひとつずつ進めていけば大丈夫です。
特に、改葬をする場合は「改葬許可」の手続きが必要になります。自治体や墓地によって必要書類や進め方が異なることもあるため、その都度確認しながら進めましょう。
墓じまいは、ご先祖様やご家族に関わる大切なことです。焦らず、みんなが納得できる形を探していきたいですね。



分からないことがあれば、まずは今のお墓がある墓地・霊園の管理者に相談してみてくださいね😊
